志木の“お富士さん”こと国指定重要有形民俗文化財「田子山富士塚」(志木市本町2丁目)の山開きが7月4日、富士塚のある敷島神社境内で開催され、水宮恒宮司、同保存会役員、敷島神社総代、志木市観光協会、志木市商工会、志木のまち案内人の会など関係団体の代表者らが集まった。
昨年同様、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、出店などのイベントは中止となり神事のみ行われたが、この日初めて、「御道開きの行事」という縄を断ち切る行事が実施され、登山者の無事を参加者が願っていた。
これは、本場の富士吉田市にある北口本宮冨士浅間神社で例年行われている神事で、登山道の入口で天手力男命(あめのたじからおのみこと)が注連縄を断ち切り、登山道が開かれるという行事だ。
田子山富士保存会の清水良介会長は、「来年は田子山富士塚築造150周年、富士吉田の吉田胎内開基130周年記念を迎えるので、山開きの行事を盛大に行えるよう願う」と述べ、来年は7月2日に神事、3日にイベントを実施する予定と発した。
縄を断ち切る天手力男命役を担当した保存会・神田清治さん(志木市本町)は、「御道開きの大役を終えほっとした。木槌に力を込めて、スパっという清々しい音がしたので、コロナ退散の願いもかなうでしょう」と話していた。
田子山富士塚は、大安・友引の日、特別入山日に登ることができる。
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