志木市柏町1丁目の宝幢寺(金剛光裕住職)では1日、市民による除夜の鐘が響きわたるなか、平成最後の年となる31年の新年を迎えた。文殊堂では12月31日午後11時頃から金剛住職が前行に入り、恒例の護摩焚きが行われた。「幸せな年に」「穏やかな一年に」などと新年の願いの書かれた護摩木という木片を金剛住職が焚いていた。
護摩焚きの祈祷を終えた金剛住職は取材に対し、「志木では昨年、カパルが優勝したので、日本や地域が明るい年になってほしい」と話していた。
志木市本町2丁目の敷島神社では、田子山富士塚を背に上町囃子連がお囃子を奏で、300メートルほどの参拝の長い列ができた。上宗岡からだんご(3歳)とマシュマロ(8歳)と呼ばれるポニーに乗って参拝する人もいて、賑わいを見せていた。
田子山富士の右手にある神社の社殿には県立志木高等学校美術部が亥を描いた巨大絵馬が飾られた。一昨年、昨年に続き3枚目の絵馬で、社殿の周りをぐるりと十二支の絵馬が展示されるのを目指しているという。
この日、午前1時の気温は2度だったが、風がなく穏やかだった。夜空を見上げると雲はほとんどなく、南南西に輝くオリオン座が微笑んでいるようだ。今年も地域に笑顔があふれることを願ってやまない。
取材/ニュータイムス岩下“ジモアイ”隆