志木市消防出初式が晴天の14日、志木市役所駐車場で開催され、志木市消防団(市之瀬初男団長)の6つの分団員、16の自警消防隊、消防署関係者ら約300人が参集。人員服装規律や機械器具の点検や、ポンプ操法の披露などが行われた。
小型ポンプ操法では、仲町自警消防隊(指揮者・中西洋人さん)と中道自警消防隊(指揮者・清水純さん)により行われ、自警消防隊では初めて放水を的に当てる演技を実施した。
昨年10月の第18回屋内消火栓操法技術大会(朝霞地区四市)において女子チームで優勝している志木市役所チーム(指揮者・小櫃里美さん)も屋内消火栓操法を披露し、きびきびとした動きを見せた。
消防団によるポンプ車操法は、第5分団の細田昭喜副団長が指揮者を務め、4人の団員とともに2本のホースから水を的に放つと拍手が響いた。
この日、県内を震源とする震度6強の大地震の発生を想定し、建物の倒壊や火災の被害から救出・救護の訓練も行われ、志木消防署・消防団・自警消防隊の連携による消火やハシゴ車による救出などが披露された。市役所上空には県のドクターへリも飛来していた。
点検官を努めた香川武文志木市長は年頭訓示で、「平成29年中の火災発生状況は13件で、前年より4件減少。その背景には皆さまお一人おひとりが日頃から防火活動に励んでいる大きな成果だ」と感謝を述べた上で、志木市防災会議において今年度、地域防災計画の改正、地区災害対策本部マニュアルなども改訂し、水害対策の強化を図っていることや、防災放送の内容を電話で繰り返し聞くことができる、防災行政無線テレホンサービスを開設を3月に予定していることを明らかにした。「崇高な責任感を持って、消防の精神、および技術を研鑽され、大きな市民力を大いに発揮いだきたい」と力を込めていた。
取材/ニュータイムス岩下“ジモアイ”隆