新座市民まつり文化祭が11月3~5日、市内各地で開催された。新座市野火止にあるふるさと新座館ホールでも3日、演劇の祭典が行われ、『童で綴る郷土』絵本の著者・瀧島浩二さん(73)がスクリーンで見る紙芝居と題した「にいざの民話」が披露された。

にいざの民話紙芝居のスライドを上映
にいざの民話紙芝居のスライドを上映

 

新座市片山出身の瀧島さんは、独自の優しいタッチで描いた紙芝居をスクリーンで上映しながら、市に伝わる「妙音沢の伝説」「かしらなし沼」「鯉になった少女」の3つの民話を披露。

 

瀧島さん制作の紙芝居には全16の民話があって、5年ほど前からボランティアで高齢者施設を中心に独学の語りを発表しているというから、民話の語り部だ。「今日はホールだったので、静かでやりやすかった」(瀧島さん)。

民話を語る瀧島さん
民話を語る瀧島さん

この日、東日本大震災や熊本地震、豪雨による被災者の慰めになればと「花は咲く」の歌詞付き自作スライドも流しながら瀧島さんと参加者全員で斉唱した。

 

志木市から参加した神山健吉さんは、「瀧島さんの語る声が聞き取りやすく、テンポも良かった。絵もすばらしい」と話していた。

 

 

取材/ニュータイムス岩下“ジモアイ”隆