志木市内などで家庭ごみの収集運搬業務を行う大村商事㈱(大村相哲社長)と志木市が連携し、市の観光名所「敷島神社と田子山富士」と観光PRキャラクター「4式ロボといろは水輝」の切り絵やイラストをごみ収集車2台のボディーにプリント。環境意識の向上もはかろうと、「4Rの推進」の標語や俳句も合わせて表した車両を10月18日から市内で運行させる。
4式ロボ(ししきろぼ)とは、平成26年に誕生した市観光PRキャラクターで、21世紀の危機を救うために未来から来た巨大ロボット。そのロボのパイロットが志木市出身の高校生という「いろは水輝(みずき)」だ。原画はかつて志木市にあったアトリエでガンダムシリーズを題材にしたコミックを手掛けた漫画家・映画監督の松浦まさふみさんへ市産業観光課が依頼し描かれた。
田子山富士などの切り絵は志木市幸町の毛利将範さんが「和」とつながりを感じながら描き、車両へのプリントはカパルなどのキャラクターや朝霞市キャラクター「ぽぽたん」をトラックにボディプリントして社会貢献を行っている清水運輸グループ(清水英次社長)が担当。清水運輸によると今回のプリント車両により、志木市では6台になるという。
大村社長は取材に対し、「願いは3つある。1つは背景画の田子山富士、4式ロボなどを通して志木市の魅力を再発見してほしい。2つ目は環境負荷の軽減、廃棄物の削減につなげるために4RのPRと書いた俳句で理解して実行いただきたい。3つ目は収集車が市民から見られることでドライバーのモチベーションアップ・安全意識の向上につながるのではと思う。車両後方にも描かれているので、渋滞時には後続車ドライバーへ向け心の落ち着きにもなれば」と話してくれた。
4RとはRefuse(ごみになるものは断る)、Reduce(ごみを減らす)、Reuse(再使用する)、Recycle(リサイクル)の4つで、志木市では国の提唱する3RにRefuseをプラスして推進している。
取材/ニュータイムス岩下“ジモアイ”隆