自民党志木支部(小山幹雄支部長)は9月25日夜、緊急支部大会を志木市民会館パルシティで開いた。集まった党員ら約50人を前に小山支部長はまず、豊田真由子さんが無所属であるのに新座市の事務所の看板やホームページで「自民党4区支部長」をうたっていることを痛烈に批判。地元市議団や四市の市長がこぞって穂坂泰志木市議(43)を応援することから、今月の21日の自民党県連の緊急支部長会議で穂坂氏を推薦、翌日の自民党県議会議員の会合でも満場一致、党本部へ上程した経緯を説明した。そのうえで、「四市から地元生まれ・出身者が自民党公認の衆議院議員候補となれるのは初だ。26日、ないしは28日に自民党本部から返答がある」と明らかにした。
同支部相談役の鈴木潔市議は、3か月前から水面化であちこちの声を聞きながら擁立を進めてきたことや、四市の実情の分かる衆議院議員が必要なことを訴えた。「新人へは1次公認は出ないかもしれないが、2次公認なら。地元から出せるこんなチャンスはない」と話していた。
背中を押された穂坂氏は、出馬への決断に至るまでの悩みをこう話した。「県議選で落選し、市議会議員にみんなにさせていただいて、1年半で辞めていく。非常に悩んだ。今回の豊田代議士のことがあり、地元からなんとか出していくんだという思いを聞いた。とても光栄なことだとまだまだ夢の中で思っていた。いざ、急遽解散という流れになった。タイミングが国政にはあるのだなと思った。落下傘が来て誰に投票してよいか分からず、四市の市長の皆さんも代議士にものを頼めない。結果として市民の皆さんが被害を被ってしまい、良いまちに出来ない。そう考えると、私しかいない、私なら出来る。私にやらせてくださいと。市議会から離れることが苦しい決断でした」と胸の内を涙ながらに語った。
穂坂氏の出馬は決議された。自民公認となり出馬すれば、四市の選対本部長に富岡勝則朝霞市長、副本部長に香川武文志木市長ら、四市首長・議長などが布陣を固めるという。
マスコミや駅頭で流されている豊田氏の涙、穂坂氏の涙、2つの涙を有権者はどう見るか?関心は高まる。
取材/ニュータイムス岩下“ジモアイ”隆