志木・新座うたごえ喫茶ともしび実行委員会と(公財)志木市文化スポーツ振興公社主催の「うたごえ喫茶ともしびin志木」が3月18日、フォーシーズンズ志木ふれあいプラザで開催された(志木市、新座市などが後援)。
これは、誰でも参加できみんなで楽しく歌う場を提供し、明日へ活力を生み出せるようにと実行委員会(志木市代表・寺内清高さん、新座市代表・伊藤雅夫さん)が昨年12月に発足し、企画されたもの。
この日、2回の公演とも満席となり、2冊の「ともしび歌集」にある計742曲の中から当日リクエストされた『山小舎の灯』、『四季の歌』など約30曲が歌われた。ボニージャックスや新座市在住の歌手・ISEEIさんも友情出演し、その歌声で観客を魅了。ボニージャックスは、埼玉県は童謡や唱歌の宝庫だと下総皖一(加須市)や清水かつら(和光市)について紹介しながら、『野菊』や『みどりのそよ風』などを披露した。「コーラスは脇役にまわるのが面白い」と説明。
新座市から参加した後藤猛さんは、「40年前から新宿のうたごえ喫茶に行っている。昔の歌には良いものがたくさんあり、大勢の人と心を共有できる。参加してともに歌える喜び、熱気を感じることが出来た」と話してくれた。
1958年に早稲田大学グリークラブに所属していたメンバーによって結成され、歌の伝道師といわれるボニージャックス。現在は、若手歌謡コーラスグループ“ベイビー・ブー”と9人で新ユニット「ポニーさんとブー」を組み、デビューシングル『じいじのシンデレラ』CDを出している。
ボニージャックスのトップ・テナーである西脇久夫さんは取材に対し、「約20年ぶりに志木市でみんなで歌い良かった。毎月第1火曜日に新宿でみんなで歌っている。若いベイブー・ブーはヒットソングよりも日本の叙情歌・名歌をめざし、歌に対する姿勢がボニージャックスと同じ。これまでボニーが歌ってきた日本や世界の歌5,000曲の楽譜をベイビー・ブーに『やってごらん』とプレゼント。ボニーの想いが若手に受け継がれる」と答えてくれた。
実行委員会の志木市代表・寺内さんは、「1回目の企画だったが、昔を思い出しながら歌っていだいたので、皆さんが元気になったと思う」と笑顔を見せた。今回の公演では、新座市在住の菊地秋也くんの心臓移植実現のために募金活動が行われ、救う会へ77,510円が集まった。
取材/ニュータイムス岩下“ジモアイ”隆