志木市柏町1丁目の宝幢寺(金剛光裕住職)では1日、市民による除夜の鐘が響きわたるなか、平成30年の新年を迎えた。文殊堂では金剛住職による恒例の護摩焚きが行われ、「仕事がうまくいきますように」「健康で元気な年に」などと新年の願いが書かれた木片を焚いていた。
護摩焚きの祈祷を終えた金剛住職は取材に対し、「昨年の漢字が『北』だった。今年は平和な年になることを願いたい」と話していた。
一方、志木市本町2丁目の敷島神社では、田子山富士塚を背に市場囃子連によるお囃子が響くなか、300メートルほどの参拝の長い列ができた。この田子山富士塚(県指定文化財)や志木市宗岡の星野勘蔵氏が明治25年(1892)に、現在世界遺産の一つである吉田胎内を発見していることなどの縁から昨年1月27日、志木市と富士吉田市は文化・観光交流協定の締結をしている。
田子山富士の右手にある神社の社殿には県立志木高等学校美術部が戌の親子を描いた巨大絵馬が飾られていた。昨年に続き2枚目の絵馬だ。
南の空を見上げると澄んだ夜空にオリオン座や丸い月が輝き、市民を笑顔で見守っているようだった。
取材/ニュータイムス岩下“ジモアイ”隆